2月11日、茅ヶ崎市にあるコワーキングスペース「チガラボ」にて、「石巻の森の香りスプレーを作りながら、moritokiさんと一緒に「杉」の未来について考える会」というイベントを開催しました。
ゲストは「合同会社もものわ」の森佳代子さん。宮城県石巻市の牡鹿半島を拠点に「morioki」というブランドを掲げ、「日常に森をー」をコンセプトに森と人をつなぐ活動をされている方です。
佳代子さんとのご縁の始まりは、昨年（2023年）11月にチガラボ有志メンバーで石巻を訪れたときのことでした。
moritokiさんの「エシカルコスメワークショップ」へ参加させていただいたのですが、学びと手作りが融合したワークショップの面白さ、出来上がったプロダクトの香りや使い心地の良さに感激し、これはぜひ茅ヶ崎でも開催していただきたいとその場で思い、すぐにお声がけさせていただきました。
↑石巻で参加したエシカルコスメワークショップの様子や牡鹿半島の景色
その後、茅ヶ崎でmoriokiさんにどんな形でイベントを開催していただこうか、チガラボを主宰されている清水謙さんや、茅ヶ崎市の話せる本屋「とまり木」を主宰されているジミーちゃんにご協力いただきながら企画を組み立てていきました。
今回の会場は、JR茅ヶ崎駅の近くにあるコワーキングスペース「チガラボ」。
コワーキングスペースと銘打っていますが、私はチガラボは湘南の社会実験場だと思っています。
人が集い、集った場で何が起こるのかを実験できる場所、「茅ヶ崎」の「ラボ」。
会員がイベントやワークショップの企画を持ち込むことができ、地域や人との繋がりを楽しめる場所です。
だからこそ、moritokiさんが石巻で行っているワークショップを茅ヶ崎でそのまま開催するというよりも、moritokiさんのワークショップの在り方を大切にしながらも、moritokiさん・参加者の方々・企画運営に関わった人々にとって、何かしら新しい発見、経験、出会いが生まれるような会にしたいと思い、イベントの企画構成を進めました。
そしてイベント当日。
会場のチガラボは、まるで森のような木のいい香りに包まれました。
テーブルの上には佳代子さんによってアロマオイルや杉の葉などが素敵にセッティングされ、会場に入った瞬間に「わぁ！」っとテンションが上がります。
イベントが始まると、まずはウェルカムドリンクとして、もものわさんが開発されている「杉茶」をいただきました。
木のホッとする香りとすっきりとしたお味。飲みやすいのに、なんだか体に良さそうな予感がします。夏に冷やして飲んでも美味しそう。（スギ花粉症の方もお飲みいただけます。）
杉茶の試飲に続いて、佳代子さんからのプレゼンテーション。
自己紹介に始まり、なぜ森林活動に携わるようになったのか、石巻という土地について、森林管理や木材について、そして香料の種類や人体への影響についてお話をしていただきました。
さまざまな観点が入った本当に素敵なプレゼンテーションで、参加者お一人お一人、きっと何かしらの「種」を持って帰ることができたのではないかと思います。
佳代子さんのワークショップは、ただ楽しいだけではなく、このように様々な学びが散りばめられていることも魅力だと思います。
そしてその上で、材料を自分の手で混ぜてプロダクトを作るからこそ、さらに愛着が増します。
イベント後半は、いよいよ「香りのワーク」に入ります。
今回参加者の方に作っていただいたのは「森の香りスプレー」（ルームスプレー）でした。
材料は杉から作った芳香蒸留水、ヒノキやヒバのアロマオイルなど、森の香りを感じられるものばかり。
アロマオイルに関しては自分の好みで分量を組み合わせることができたので、作る人によって香りが違い、参加者の皆さんもその違いを楽しんでおられました。
今回のイベントへ参加された方は、関東近郊にお住まいで香りや森林にご興味のある方々、佳代子さんのご親戚の方々、そしてチガラボメンバーなど様々で、「はじめまして」が溢れた場となりました。
和気あいあいとした温かい雰囲気に包まれ、おかげさまでとても楽しいイベントになったように感じています。
また個人的には、いつも茅ヶ崎でお世話になっている方に「くんちゃんは（石巻で）「良い！」と思ったものをこうやって（イベントという）形にできてすごいね。ありがとう」と言ってもらえて、とても嬉しかったです。こちらこそありがとうございます！
石巻で体験したワクワクを湘南の人にも届けたいと言う気持ちから始まった今回のイベント。
企画を進める中で色々な方にご協力いただきながら、「地域と人をつなぐ「場」」というコンセプトも織り交ぜていき、とても温かで楽しい会になりました。
ご参加・ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。
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